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A PEOPLE CINEMA

創造的シネマ感性2018―2025
16の創造 16の感性


日本映画の“いま”“発見されるべき才能”が集結

映画が揺れている。コロナ以前、世界の映画の興業をリードしてきたアメリカ映画、韓国映画の不振が激しい。数字もコロナ以前まで戻っていない。配信による映画鑑賞が増え、世界的にも劇場は減ってきている。毎週発表される日本の興行成績のランキングでもいわゆる洋画が一本もない、ということも普通になってきた。

その中で、日本映画の立ち位置を見てみよう。確かにアニメーションへの依存度は高いが、それでも「国宝」のようなヒットが生まれている。アートシアターというシーンに目を移せば、500本近くともいわれる日本映画が公開される中で、評価を受け、ヒットした作品も出ている。一方で、良質な作品でありながら、評価も受けず、ヒットもしない映画も多く存在している。こうした作品群が体系化されずにただ、消費され、忘れられていく。

2025年のカンヌ国際映画祭の監督週間で上映された団塚唯我監督の「見はらし世代」(2025)。好評を受け、団塚監督の短編「遠くへいきたいわ」(2022)も公開された。ゴールデン・グローブ賞受賞のシリーズ「SHOGUN 将軍」(第7話)の演出で注目を集めた福永壮志が監督した「アイヌモシㇼ」(2020)なども再注目されるだろう。世界との連携も続いている。常間地裕監督は、チャン・ゴンジェ監督の日韓合作映画「ひと夏のファンタジア」のカメラに感動して、その撮影監督・藤井昌之を自作「記憶の居所」(2024)に起用している(「この日々が凪いだら」(2022)も上映)。「夢見るペトロ」(2022)「いつもうしろに」(2023)の田中さくらは自作が今年「CHANEL & CINEMA ‒ TOKYOLIGHTS」ショートフィルムコンペティション受賞作品に選出。2026年、東京とパリで上映予定となっている。

日本映画はコロナ禍を乗り越え、小回りを利かしながら、良質な映画を届け続けていることが証明された。その芽は気づかれることなく伸び続けていた。

私たちA PEOPLEは、映画作家の創造性、独自性、アート性を見つめていきたい、そして、その研ぎ澄まされたセンス、才能を。

「由宇子の天秤」(2021)の春本雄二郎監督。「枝葉のこと」(2017)の二ノ宮隆太郎監督(「お嬢ちゃん」(2017)「逃げきれた夢」(2023)も上映)。「光る校庭」(2023)の比嘉一志監督。一部の観客は気づいているが、広がりを持たせたい監督たち。脚本家・伊藤ちひろの監督デビュー作「ひとりぼっちじゃない」(2023)。俳優でもあり、青山真治の薫陶を受けた大河原恵監督「素敵すぎて素敵すぎて素敵すぎる」(2025)。5月2日から初の長編「猫を放つ」が公開される志萱大輔の初期の2本「春みたいだ」(2017)「窓たち」(2021)。

過去、特集上映「アジアシネマ的感性」で多くの小規模ながらアジアの作家をセレクト、紹介しました。いま日本映画たちと監督たちは「創造的シネマ感性」の名のもとに集結する。

創造的シネマ感性2018―2025 16の創造 16の感性、いま。


特集上映 「創造的シネマ感性2018―2025 16の創造 16の感性」

企画:A PEOPLE CINEMA
劇場:Morc阿佐ヶ谷
2026年4月3日(金)~23日(木)
*上映スケジュールは劇場HPまで

★登壇、トークライブが決定 *当該作品の上映後に実施
4月3日(金)19:30「見はらし世代」団塚唯我
4月4日(土)15:30「夢見るペトロ」「いつもうしろに」田中さくら
4月5日(日)15:30「枝葉のこと」二ノ宮隆太郎
4月6日(月)19:20「この日々が凪いだら」常間地裕
4月7日(火)18:50「由宇子の天秤」春本雄二郎
4月8日(水)19:40「光る校庭」比嘉一志
4月10日(金)19:00「ひとりぼっちじゃない」伊藤ちひろ
4月11日(土)14:40「素敵すぎて素敵すぎて素敵すぎる」大河原恵
4月12日(日)14:20「春みたいだ」「窓たち」志萱大輔


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「由宇子の天秤」
監督・脚本:春本雄二郎
出演:瀧内公美/河合優実/梅田誠弘
2020年/153分
配給:ビターズ・エンド

「かぞくへ」に次ぐ春本雄二郎監督・第2作。
(C)映画工房春組合同会社


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「夢見るペトロ」
監督・脚本:田中さくら
出演:前田紗葉/千田丈博/雪乃
2022年/32分

田中さくらが同志社大学在学中に制作した短編映画。
劇場公開された第1作。16ミリフィルム作品。


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「いつもうしろに」
監督・脚本:田中さくら(共同脚本:石井夏実)
出演:大下ヒロト/佐藤京
2023年/36分

「夢見るペトロ」と共に公開された田中さくらの
第2作。過去や思い出たちとの“出会い直し”。


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「素敵すぎて素敵すぎて素敵すぎる」
監督・脚本:大河原恵
出演:大河原恵/名村辰/みやなおこ
2025年/67分
配給:OCAWARI

大河原恵監督の最新作であり初長編作品。
(C)2025「素敵すぎて素敵すぎて素敵すぎる」


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「この日々が凪いだら」
監督・脚本:常間地裕
出演:サトウヒロキ/瀬戸かほ/山田将
2022年/84分
配給:Filmssimo

短編映画「なみぎわ」が高い評価を受けた常間地裕の初長編作品。
(C)映画「この日々が凪いだら」製作委員会


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「記憶の居所」
監督・脚本:常間地裕
出演:山下リオ/小久保寿人/磯西真喜
2024年/54分
配給:Filmssimo

撮影のひとりはチャン・ゴンジェ監督作品「ひと夏のファンタジア」の藤井昌之。
(C)Filmssimo


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「春みたいだ」
監督・脚本:シガヤダイスケ / 志萱大輔
出演:五十嵐拓人/古矢航之介/川上一輝
2017年/33分

5月2日、初長編「猫を放つ」が公開される志萱大輔(シガヤダイスケ)監督の第1作。


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「窓たち」
監督・脚本:志萱大輔
出演:小林涼子/関口アナン/瀬戸さおり
2021年/30分

文化庁委託事業「若手映画作家育成プロジェクト」2020年度完成作品。
(C)2021 VIPO


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「枝葉のこと」
監督・脚本:二ノ宮隆太郎
出演:二ノ宮隆太郎/矢島康美/松本大樹
2017年/114分
配給:九輪家

国内外で評価の高い二ノ宮隆太郎監督の代表作。
(C)Kurinke


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「お嬢ちゃん」
監督・脚本:二ノ宮隆太郎
出演:萩原みのり/土手理恵子/岬ミレホ
2019年/130分
配給:ENBUゼミナール

苛立ちを抱えながら生きる新たなヒロイン。
(C)ENBUゼミナール


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「逃げきれた夢」
監督・脚本:二ノ宮隆太郎
出演:光石研/吉本実憂/工藤遥
2023年/96分
配給:キノフィルムズ

誰にでも必ず訪れる、人生のターニングポイント。
(C)2022「逃げきれた夢」フィルムパートナーズ


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「ひとりぼっちじゃない」
監督・脚本:伊藤ちひろ
出演:井口理/馬場ふみか/河合優実
2023年/135分
配給:パルコ

脚本家・伊藤ちひろの監督第1作。
(C)2023「ひとりぼっちじゃない」製作委員会
*英語字幕版にて上映


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「光る校庭」
監督・脚本:比嘉一志
出演:梅垣然太/笹木祐良/安達祐実
2022年/72分

2人の少年の交流を描いた比嘉監督・第1作。
(C)one & be


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「アイヌモシㇼ」
監督・脚本:福永壮志
出演:下倉幹人/秋辺デボ/下倉絵美
2020年/84分
配給:太秦

「山女」「リベリアの白い血」の福永壮志・作品。
(C)AINU MOSIR LLC/Booster Project


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「遠くへいきたいわ」
監督・脚本:団塚唯我
出演:野内まる/河井青葉/藤江琢磨
2022年/30分

文化庁委託事業「若手映画作家育成プロジェクト」2021年度完成作品。
(C)2022 VIPO


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「見はらし世代」
監督・脚本:団塚唯我
出演:黒崎煌代/遠藤憲一/井川遥
2025年/115分
配給:シグロ

団塚唯我監督のオリジナル脚本・初長編作品。
(C)2025 シグロ / レプロエンタテインメント


<同名の書籍も発売>
「創造的シネマ感性2018―2025 16の創造 16の感性」
監督たちのロング・インタビュー集
4月3日(金)より、Morc阿佐ヶ谷、A PEOPLE SHOPにて先行発売
4月17日(金)よりAmazonほか、一部書店にて発売
定価:2,860円(税込)
発行:A PEOPLE


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